私は今、動物病院でトリマー兼看護スタッフとして働いています。動物病院で働くことを決めたのは、在学中に校内モデル犬のお世話や仔犬の育児、動物看護実習など学んでいく中で、体調を崩してしまったり、病気を持っている犬がいたり、様々なことを経験し目の当たりにして、キレイにするだけではなく動物たちを守りたいという気持ちが強く芽生えてきたからです。
動物病院には、病気や体調がすぐれない子、老犬など様々な動物が来院されるので、扱い方は慎重に丁寧に、そしてよく観察するようにしています。また、体調の変化にいち早く気づくことが動物病院では大切なので、ちょっとしたことでも見逃さず、気になることがあったら獣医師に相談するようにいつも心掛けています。
トリミングは入社してから、爪切りや耳掃除などのお手入れを任されていました。慣れてくると1人でトリミングを任せていただけるようになるため、1人1頭で練習できるカコの環境は今後働くうえでとても役に立つと思います。
そこで、思い返すと少し後悔していることがあって、在学中のトリミング実習でその日実習するモデル犬を選ぶときに、自分がやりやすい、大人しい犬を選んでいたことです。カコでは毎日のように性格や犬種が違うワンちゃんを扱う機会があって、ヤンチャなワンちゃんも経験が積めるチャンスだったのに、自分自身で避けてしまっていたことがいま思うともったいなかったなと思います。もともと学ぶ環境や施設がないとできないですが、たくさん学べる環境があるのに活かせなかったのは、自分自身のせいだと思います。これからトリマーを目指す皆さんには、カコの環境を活かして在学中から積極的にチャレンジして技術を身に付けて欲しいです。